国際交渉

COP21・パリ合意へ向けた国別目標案(INDC)一覧

12月のCOP21、パリ合意へ向けて、各国がINDC (Intended Nationally Determined Contributions)の提出を始めています。現時点までで、8つの国・地域(EUを含むので)が提出しました。INDCは、日本語では「約束草案」とか「国別目標案」などと訳します。政府…

ADP2.8が2月8日〜13日に開催

今年も気が向いたときだけしか書けないでしょうけど、ぼちぼちと。 ADPの開始 昨年のペルー・リマでのCOP20の決定を受け、いよいよ今年最初の国連気候変動会議(ADP)が始まります。今回はスイス・ジュネーブで、2月8日〜13日の開催予定です。相変わらず、い…

環境NGOによるボン会議の報告のまとめ

NGOによる報告 1ヶ月以上経ってしまいましたので、ちょっと今更な感じもしますが、そういえばまだ紹介してなかったので、日本の環境NGOによるボン会議のまとめをご紹介。まずは、文書として用意されているもの。 WWFジャパン:2014年 国連気候変動ボン会議(…

6月の国連気候変動ボン会議に関するNGO報告

ふと思い出したように更新。もう既に1ヶ月以上たってしまいましたが、6月3日〜14日に国連気候変動会議が開催されてました。政府による「結果概要」は下記。 国連気候変動枠組条約に関する特別作業部会及び補助機関会合(結果概要)(2013年6月14日) IISDに…

安保理と気候変動

先日の安保理会合は、日本にとっては当然北朝鮮問題が注目の話題だったわけですが、実は、その脇で気候変動の話題も採り上げられました(2月15日)。といっても、安保理の正式な話題として採り上げられたのではなく、イギリスおよびパキスタンの呼びかけでも…

京都議定書の記念日と移行期に

今日は、あまり知られていないと思いますが、8年前の今日、京都議定書が発効しました。そして、今年は同時に、京都議定書の第1約束期間から第2約束期間への移行期の年でもあります。京都議定書が持った意義は、単に先進国に排出量削減目標を課したというだけ…

国じゃない「グループ」との対話の重要性

TEDをなんとなく見ていたら非常に興味深いスピーチがあった。Jonas Gahr Støre: In defense of dialogue15分程度のスピーチなので、英語が分る方は是非見て欲しい。本体のサイトの方にいけば原稿もあるし。ノルウェーの外相ヨーナス・ガール・ストーレ氏によ…

柔軟性メカニズムをめぐる国連交渉について

再度、勉強し始める必要が 震災後、仕事の中でエネルギー政策関連に割く時間が多くなったので、気候変動の国連交渉について割いている時間が相対的に少なくなってしまった。自分がこれまで担当としてやってきた柔軟性メカニズムをめぐる国連交渉のフォローも…

来週からボン会議

来週月曜日から2週間、今年2回目の国連気候変動会議が、ドイツ・ボンで始まる。前回は4月にタイ・バンコクで開催されたが、その際は、昨年末のCOP16・COPMOP6(メキシコ・カンクン)での建設的な雰囲気はどこへやら。かなり険悪な対立ムードのまま会議は終わ…

菅首相の施政方針演説の中での気候変動(温暖化)対策

今日から国会が始まった。施政方針演説*1で、菅さん、気候変動について何かいうかなーという淡い期待を抱きつつも、仕事中にチェックすることが出来なかったので、ネットで探したら、 時事ドットコムに全文が載っていた。ザーッと全体を眺めてみたけど、ごく…

アメリカの中間選挙を経て

アメリカの中間選挙は予想通り、共和党が議席を伸ばし、民主党が負けた。一般論としては、これで、ますますアメリカにおいて気候・エネルギー法案が通る望みは小さくなり、それによって、国際交渉はますまず厳しくなると言われている。そんな最中でも唯一の…

国連中心か、貿易交渉型か(続)

baya さんに頂いたかコメントを受けて、もう少し考えてみた。かなり間が空いてしまったけど。「2国間/地域間の積み上げ」方式のどういう部分がだめなのか。前にも書いたように、それが全部駄目だとは思わない。特に、今の様に、交渉がやたらと複雑化していて…

国連中心か、貿易交渉型か

昔からある論点なのだけど、コペンハーゲン会議以降の文脈で以前にも増して重要となっている論点として、国際的な気候変動政策は、国連中心でグローバルな協定の下で進めるべきか、それとも貿易交渉のようにボトムアップで、2国間もしくは地域間の協定を積み…

BASIC グループ

今月25(月)〜28日(木)の予定で、いわゆるBASICグループの会合が開かれるらしい。BASICとは、ブラジル、南アフリカ、インド、中国の4カ国からなるグループである。これらの国々は、成長著しい新興国として、気候変動交渉の中でも重要な役割を果たしている…

各国が掲げている削減目標は「2℃未満」にとって十分なのか?(2)

Climate Action Tracker さて、ちょっと間が空いてしまったが、前回の続きである。今回は、Climate Action Tracker を取り上げる。Climate Action Tracker は、ヨーロッパの著名な研究機関であるEcofysや、Nature に載ったカーボン・バジェットに関する論文…

各国が掲げている削減目標は「2℃未満」にとって十分なのか?(1)

全体目標が持つ影響に関する3つの研究 コペンハーゲン会議(COP15・COP/MOP5)までの過程の中で、先進国や一部の途上国は自国の温室効果ガス排出量削減に関する中期目標(〜2020年)を自主的に発表している。日本が、政権交代後、2020年までに1990年比で25%…

コペンハーゲン会議の結果について

デンマーク・コペンハーゲンでの国連気候変動会議(COP15・COP/MOP5)が終わって、早くも2週間が過ぎ去り、もう年の瀬だ。今年は色々なことがあったが、この会議に照準を合わせて色々やってきたので、それがあんな形で終わると、がっかりしてしまって、少し…

同僚の書いた本

忙しい時期に「ちょっと休憩」のつもりでブログを書くのをお休みしたら、そのまま3ヶ月が経ってしまった。いつもそんなんばっかりだが。気がつけば、もうコペンハーゲン会議直前だ。そんな時期に、同僚が本を出した。地球温暖化の最前線 (岩波ジュニア新書)…

ドイツ・ボンでの初日。国連気候変動ボン会議IIIへ向けて

昨日(7日)の晩にドイツ、ボンに到着した。月曜日から始まる国連気候変動ボン会議IIIに仕事で参加するためだ(10日〜14日)。今回は、AWG LCA とAWG KP それぞれの非公式会合が開催される。「AWGって何さ?」という方は、昨年のポズナニ会議の時に書いたエ…

G8とMEF:長期目標で共通認識深めるも・・・

7月8日〜10日の日程で、イタリアのラクイア(L'Aquila)という場所でG8およびMEF(主要経済国フォーラム)が開催された。map:x13.399972915649414y42.35201090701361:map元々はラ・マッダレーナ(La Maddalena)という場所で開催されるはずだったものが、ベ…

イギリス・ゴードン・ブラウン首相のコペンハーゲンへ向けてのスピーチ

同じようなタイミングでもう1つ重要な動きがあった。イギリスのゴードン・ブラウン首相が、コペンハーゲンへ向けての方針を発表するスピーチを行った。 Number10.gov.uk: Government sets out “Road to Copenhagen” スピーチの大半は、これまでのEUの路線を…

国連気候変動ボン会議IIの閉幕

予想以上に早い閉幕 このネタは、明日にならないと書けないのではないかと思っていたのだけれど、意外や意外、日本時間ですら12日の日付を超える前に、ドイツ・ボンで会議が閉幕したようだ。既に、UNFCCCの事務局からプレスリリースが出ている。公式には国連…

中期目標発表の後

昨日、予定通り麻生首相が中期目標を発表した。スピーチのテキストとその動画は、官邸のウェブサイトから見ることができる。大方の予想通り、2005年比15%(1990年比に直すと約8%)の削減という目標だった。それ以外の部分では、特にこれまで言っていないよ…

日本の中期目標の発表

今日の18時に、温室効果ガス排出量削減に関する、日本政府としての中期目標の発表がある。2020年までに何パーセントの排出量を削減するつもりがあるか、ということの発表である。発表は、総理の記者会見という形で行われ、NHKで生中継される予定だ。報道では…

中期目標発表まであとわずか

日本の中期目標の発表まであとわずか。巷の噂では10日の夕方らしい。7日の朝日や日経によれば、首相はどうやら「90年比7%削減」=「05年比14%削減」の路線でいくつもりらしい。「7%削減」は、政府が「最大導入ケース」という名前で呼んでいる選択肢であり…

日経の意見広告とオンライン署名

一昨日(6月2日)の日本経済新聞朝刊にNGO合同の意見広告が出た。実はここ最近の目の回るような忙しさの半分はこれが原因であった。いろいろと大変だったし、実は今も大変なのだが、こういうキャンペーンのやり方とか、広告の仕組みとか、様々な面で勉強にな…

国連気候変動ボン会議(2009年3月29日〜4月8日)

出張から帰ってきてから、中期目標関係の仕事でバタバタしていたら、あっという間に1ヶ月たってしまった。今年は自分が言った国連会議についてはきちんと何か感想を書くのが隠れた目標だったのに、のっけからすでにそれを破ってしまった。もはや今更の感もあ…

【ご案内】政府の「地球温暖化の中期目標に関する意見交換会」

このブログでも前にとりあげた中期目標の議論について、政府が意見交換会を開催する。 地球温暖化の中期目標に関する意見交換会について(PDF) 東京会場は今日までが申込締切だけど、他の地方でもある。中期目標検討委員会の過去の議論については、こちらを…

中期目標検討委員会での議論

1月23日の第3回中期目標検討委員会会合 1月23日(金)に、政府の中期目標検討委員会が開かれた。この委員会は、その名前が示す通り、日本の温室効果ガス排出量削減の中期目標を議論する委員会だ。「中期」とは、この場合は2020年のことを指している。2013年…

ポズナン会議の結果について

年の瀬 気がつけば今年ももう終わり。今年を振り返ってみると、ブログを書いた日数が、今日を入れないで30日くらいしかない。「毎日欠かさず」とは言わないまでも、もう少し高い頻度で書かないと。せっかく、奇特な方がオススメしてくれているのに・・・。今…

G8と主要経済国首脳会議(MEM)の結果について(1):

もう2週間前になる(!)が、7月7日〜9日に、北海道洞爺湖において主要先進国8ヶ国による会合、G8が開催された。その結果について、今回から2〜3回に分けてコメントしてみたい。 朝日新聞の世論調査 まず、先日、読んでいて気になったのが朝日新聞による世論…

福田ビジョン

9日月曜日、福田総理がG8へ向けての方針、通称「福田ビジョン」を発表した。正式なタイトルは、“「低炭素社会・日本」をめざして”で、日本記者クラブにおいて、総理自身のスピーチという形で発表された。いつだったか忘れたが、町村官房長官が日本の長期目標…

日本政府が6月に長期目標を掲げる?

昨日の朝日新聞朝刊のトップに、「政府、温室効果ガス60〜80%削減案 50年時点で」という記事が出ていた。なんでも、町村官房長官が、10日に行われた講演の中で、日本が長期(2050年)の目標について述べる可能性について言及したらしい。日本政府は、…

胡錦涛主席と福田首相の日中共同声明について

先月は海外出張続きだった。前半は国連会議と内部の会議のためにバンコクに、後半は政府関係の出張でヨーロッパとアメリカに行っていた。 その時のこともほんとはここに書ければよかったのだけれど、色々と微妙なので書くのを控えたら結局何も書かないでここ…

福田総理のダボス会議でのスピーチ

前回も書いたが、日本時間の26日19:30(正確にはちょっと過ぎていたが)ダボス会議(世界経済フォーラム)で、福田総理がスピーチを行なった。福田総理は、スピーチに先立ち、BBCのインタビューに答えたり、Financial Timesに寄稿したりしていた。ダボス会議…

福田総理の施政方針演説

先週18日の話になるが、福田総理が国会で施政方針演説を行なった。その演説の中で、福田総理が気候変動の問題についてどう言及したかをちょっと見てみる。まず冒頭、他の諸問題と共に地球環境問題を真摯な取り組みが必要なものとして位置づけた後、 生活者・…

ナイロビへ向けて

今日は黄熱病の予防接種の予約をした。今年のCOP12・COP/MOP2はケニアのナイロビで開催されるので、その準備のためだ。ナイロビへ入るための必須ではないらしいのだが、アフリカで仕事をしていた上司に、「黄熱病くらいはやっておいた方がいいよ」と勧められ…