海外事情

アメリカ議会上院気候・エネルギー法案プロセスのこれまで

ケリー=リーバーマン法案の発表 ちょっと前に「歴史的な数日間」というタイトルでエントリーを書いてから、けっこうな日にちが経ってしまった。決着には、「数日」どころではなく、日が必要だったようで読みが浅かった・・・。昨日12日、ついにというか、や…

Race to the bottom?:オーストラリアが排出量取引制度法案を延期

昨年12月のコペンハーゲン会議の結果が乏しくなかったことの影響か、世界各国での取組み、特に先進国での取組みに少し勢いが無くなってきている。昨日の記事にも書いたアメリカはもとより、ここ数年、気候変動交渉でのリーダーを自負していたEUもかなり勢い…

歴史的な数日間

多分、ここ数日間のアメリカの議会・上院の動向は、歴史的にも重要な 数日間になるだろう。今日(月曜日)に発表される予定だった気候・エネルギー政策法案のついて、共同提案者になる予定だった共和党議員Grahamが、民主党が移民政策法案を優先させる方針を変…

83の企業がオバマ大統領・議会メンバーに包括的な気候変動・エネルギー法案を求める書簡を提出

お国柄なのか、アメリカは、気候変動対策に反対するロビーも強いが、むしろ自分たちが望む形で政策を作って欲しいと考えて、逆にロビーする企業もいたりする。 We Can Lead: Over 80 U.S. Companies Call on President Obama & Congress to Enact Comprehens…

アメリカ上院の穏健派民主党議員がキャップ&トレード部分を気候・エネルギー法案から取り除くようにと働きかけ

少し前のニュースになってしまうのだが、心配なニュースが流れていた。Senate Democrats to W.H.: Drop cap and trade アメリカの上院において、6人の穏健派民主党議員が、キャップ&トレードに関する箇所を、取り除いて、エネルギーに関する部分だけで、法案…

イギリス・ゴードン・ブラウン首相のコペンハーゲンへ向けてのスピーチ

同じようなタイミングでもう1つ重要な動きがあった。イギリスのゴードン・ブラウン首相が、コペンハーゲンへ向けての方針を発表するスピーチを行った。 Number10.gov.uk: Government sets out “Road to Copenhagen” スピーチの大半は、これまでのEUの路線を…

ワックスマン・マーキー法案が下院を通過

僅差での通過 今春からアメリカの国内政策議論の焦点だったワックスマン・マーキー法案(American Clean Energy Security Act of 2009: ACES)が下院を通過した*1。 Commitee on Energy and Commerce of the House of Representatives: House Passes Historic…

『日経ビジネス』の太陽電池特集

もう1週間以上遅れた話題になってしまうが、6月8日号の『日経ビジネス』は太陽電池を特集していた。『日経エコロジー』との共同取材ということのようで、執筆陣にも『日経エコロジー』で見慣れた面々が並んでおられる。最近、固定価格買い取り制度(フィード…

オバマ氏

もう既に「今更」な感があるが、やっぱり歴史的な出来事なので、一言かいておきたい。他国の大統領選挙にこれほど心動かされるのもなんか癪に障るものがあるが、演説をネットで見たら素直に感動してしまった。 敗軍の将としてのマケイン 特に、マケイン氏の…

今後10年間で電力は再生可能エネルギー100%という挑戦

普段、理想論を語りがちなNGOで働く人間でさえ、「うむむ。ちょっと大胆すぎないか」って思う。 でも、そういうことを大きく言うのが、広義の「政治」世界で活躍するビジョナリーな人の役割であるとも同時に思ったりする。 つまるところ、できるかできないか…