温暖化

日経の意見広告とオンライン署名

一昨日(6月2日)の日本経済新聞朝刊にNGO合同の意見広告が出た。実はここ最近の目の回るような忙しさの半分はこれが原因であった。いろいろと大変だったし、実は今も大変なのだが、こういうキャンペーンのやり方とか、広告の仕組みとか、様々な面で勉強にな…

国連気候変動ボン会議(2009年3月29日〜4月8日)

出張から帰ってきてから、中期目標関係の仕事でバタバタしていたら、あっという間に1ヶ月たってしまった。今年は自分が言った国連会議についてはきちんと何か感想を書くのが隠れた目標だったのに、のっけからすでにそれを破ってしまった。もはや今更の感もあ…

気候ネットワーク/編『よくわかる地球温暖化問題』(新版) 中央法規 2009年

よくわかる地球温暖化問題作者: 気候ネットワーク,気候行動ネットワーク=出版社/メーカー: 中央法規出版発売日: 2009/03メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る本書は、決して読み物として読んで面白い本ではない。しか…

【ご案内】政府の「地球温暖化の中期目標に関する意見交換会」

このブログでも前にとりあげた中期目標の議論について、政府が意見交換会を開催する。 地球温暖化の中期目標に関する意見交換会について(PDF) 東京会場は今日までが申込締切だけど、他の地方でもある。中期目標検討委員会の過去の議論については、こちらを…

中期目標検討委員会での議論

1月23日の第3回中期目標検討委員会会合 1月23日(金)に、政府の中期目標検討委員会が開かれた。この委員会は、その名前が示す通り、日本の温室効果ガス排出量削減の中期目標を議論する委員会だ。「中期」とは、この場合は2020年のことを指している。2013年…

”最近の”寒冷化?

もう1つこれも今日、MLで流れていたので御紹介。最近の「寒冷化」しているっていう話が多いのだけれど、それに関連した記事。 気候変動・千夜一夜「地球寒冷化、はじまる???」 勉強になる。

Google Mapで見るCO2排出量

今日、たまたま、Innovestの方からお知らせを頂いたので、ちょっと御紹介。 日本の温室効果ガス排出事業者(グーグル・マップ版) けっこう前からやっておられる面白い試み。Google Mapは面白いツールなので、色々と環境活動でも使いでがあると思うのだけれ…

ポズナン会議の結果について

年の瀬 気がつけば今年ももう終わり。今年を振り返ってみると、ブログを書いた日数が、今日を入れないで30日くらいしかない。「毎日欠かさず」とは言わないまでも、もう少し高い頻度で書かないと。せっかく、奇特な方がオススメしてくれているのに・・・。今…

オバマ氏

もう既に「今更」な感があるが、やっぱり歴史的な出来事なので、一言かいておきたい。他国の大統領選挙にこれほど心動かされるのもなんか癪に障るものがあるが、演説をネットで見たら素直に感動してしまった。 敗軍の将としてのマケイン 特に、マケイン氏の…

CDMのフォトコンテスト

UNFCCC事務局主催で、CDMの関するフォトコンテストが行なわれるようだ。どうやら、CDMプロジェクトが行われている現場で、CDMが人々の生活を改善していることがわかるような写真を撮って応募する、という主旨のものらしい。受賞作品は今度のポーランド・ポズ…

政策手法分科会とか

政府の温暖化対策については、しばらくあんまり表面上動きがなかったのだけれど、最近、審議会やらパブコメやらが少し相次いでいるので、まとめて紹介しておこうと思う。まず、このブログでも何回か触れているが、10月から排出量取引制度の施行的実施が開始…

福田総理の辞任と温暖化政策の継続性

福田総理が突然辞任した。新聞やテレビでの反応をみていると、内閣改造・臨時国会召集後の突然の投げ出しに対して憤りを感じている人が多いようだ。私は「この時期に辞めちゃうのか」という半ば驚きとある種のあきらめ感をともなった不思議な気持ちにさせら…

「福田ビジョン」の政府「低炭素社会づくり行動計画」

本当は前回のサミット評価の続きを書こうと思っていたのだけれど、それは明日に回して、今回は時事ネタをとりあげようと思う。やっぱりこういうのはそれが出た早い段階で、少し考えておくのがよいだろうし。今朝の新聞各紙(朝日、読売、毎日、日経)で、先…

G8と主要経済国首脳会議(MEM)の結果について(1):

もう2週間前になる(!)が、7月7日〜9日に、北海道洞爺湖において主要先進国8ヶ国による会合、G8が開催された。その結果について、今回から2〜3回に分けてコメントしてみたい。 朝日新聞の世論調査 まず、先日、読んでいて気になったのが朝日新聞による世論…

北村慶 『「温暖化」がカネになる:環境と経済学のホントの関係』 PHP研究所 2007年

下の写真を見ていただければ分かるが、真っ黒い表紙に赤字でこのタイトルである。パッと見で目を引くのは良いのだが、最初、これは「トンデモ本」ではないかと疑ってしまった。おそらく、同じように敬遠してしまった人も多いのではないであろうか。「温暖化…

今後10年間で電力は再生可能エネルギー100%という挑戦

普段、理想論を語りがちなNGOで働く人間でさえ、「うむむ。ちょっと大胆すぎないか」って思う。 でも、そういうことを大きく言うのが、広義の「政治」世界で活躍するビジョナリーな人の役割であるとも同時に思ったりする。 つまるところ、できるかできないか…

福田ビジョン

9日月曜日、福田総理がG8へ向けての方針、通称「福田ビジョン」を発表した。正式なタイトルは、“「低炭素社会・日本」をめざして”で、日本記者クラブにおいて、総理自身のスピーチという形で発表された。いつだったか忘れたが、町村官房長官が日本の長期目標…

日本政府が6月に長期目標を掲げる?

昨日の朝日新聞朝刊のトップに、「政府、温室効果ガス60〜80%削減案 50年時点で」という記事が出ていた。なんでも、町村官房長官が、10日に行われた講演の中で、日本が長期(2050年)の目標について述べる可能性について言及したらしい。日本政府は、…

胡錦涛主席と福田首相の日中共同声明について

先月は海外出張続きだった。前半は国連会議と内部の会議のためにバンコクに、後半は政府関係の出張でヨーロッパとアメリカに行っていた。 その時のこともほんとはここに書ければよかったのだけれど、色々と微妙なので書くのを控えたら結局何も書かないでここ…

排出量取引制度に関する6つの流れ

2月は中旬までとても忙しかった後遺症で、気がつけば1回しか更新していなかった。ちょっと気を抜けばあっという間に時間が経ってしまう。世間では、ここ1ヶ月ほどの間に気候変動政策をめぐる分野で色々な動きがあった。特に排出量取引制度に関する分野では、…

福田総理のダボス会議でのスピーチ

前回も書いたが、日本時間の26日19:30(正確にはちょっと過ぎていたが)ダボス会議(世界経済フォーラム)で、福田総理がスピーチを行なった。福田総理は、スピーチに先立ち、BBCのインタビューに答えたり、Financial Timesに寄稿したりしていた。ダボス会議…

福田総理の施政方針演説

先週18日の話になるが、福田総理が国会で施政方針演説を行なった。その演説の中で、福田総理が気候変動の問題についてどう言及したかをちょっと見てみる。まず冒頭、他の諸問題と共に地球環境問題を真摯な取り組みが必要なものとして位置づけた後、 生活者・…

代理戦争

昨日、東京都の気候変動政策に関するステークホルダー・ミーティングというのがあって、それを傍聴する機会があった。現在、東京都は新しい気候変動政策方針の下、環境確保条例改正へ向けての議論が行なわれている。このステークホルダー・ミーティングもそ…

東京工業品取引所と東京証券取引所が排出量取引制度についての共同研究

昨日の朝日新聞のニュースより。最近、徐々に日本国内でも排出量取引制度に関する関心が高まってきているように思う。これまでは、「排出権」という言葉が新聞の紙面に出る時は、大概はCDMのことだったのだが、最近ではそうでもない。東京工業品取引所(TOCO…

排出量取引制度に関するシンポジウム

最近は再来週の火曜日に開催するシンポジウムの準備でやたらと忙しい。もう既に2週間を切っているというのに、まだ最終的にスピーカーの確認が得られていないところもあったりして、ちょっと(というかかなり)胃が痛い感じだ。シンポジウムでは、配布資料と…

Live Earth

IPCCの第四次評価報告書に関するコメントは書き始めたら意外と長くなってしまったのでまだまとめることができていない。本当はそっちを書かないとと思いつつも、時節ものなので、今回はLive Earthについて。Live Earthは、Save Our Selves (SOS) というケビ…

IPCC AR4

今年の2月〜5月にかけて、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)から、第四次評価報告書の各部会の「政策決定者向けの要約」が発表された。 1990年の第一次評価報告書(頭文字をとってFARと呼ばれる)、1995年の第二次評価報告書(SAR)、2001年の第三次評価…

「論点整理」パブコメ

今日はもう疲れてしまって、あんまりコメントする気力もないのだけれど、京都議定書目標達成計画の評価・見直し過程で、先日までの審議会(中環審・地球環境部会と産構審・環境部会地球環境小委員会の合同部会)の議論を受けて、今後の議論のための「論点整…

気候安全保障

既に先週の段階で話題になっていたが、国連安保理において、4月17日、イギリスが気候変動を議題として取り上げようとしているそうだ。 Planet Ark UN Security Council to Debate Climate Change いつの頃からだったか正確には忘れてしまったが、たしか2,3…

京都の約束

今年は「京都議定書目標達成計画の評価・見直し」の年、ということで、きちんとした政策が入るかどうかの分岐点の年、ということになる。そんなわけで、下記のような活動が出てきた。昨今は温暖化関連のニュースは多いけど、かならずしも政治的な争点という…