6月の国連気候変動ボン会議に関するNGO報告

ふと思い出したように更新。もう既に1ヶ月以上たってしまいましたが、6月3日〜14日に国連気候変動会議が開催されてました。政府による「結果概要」は下記。 国連気候変動枠組条約に関する特別作業部会及び補助機関会合(結果概要)(2013年6月14日) IISDに…

安保理と気候変動

先日の安保理会合は、日本にとっては当然北朝鮮問題が注目の話題だったわけですが、実は、その脇で気候変動の話題も採り上げられました(2月15日)。といっても、安保理の正式な話題として採り上げられたのではなく、イギリスおよびパキスタンの呼びかけでも…

京都議定書の記念日と移行期に

今日は、あまり知られていないと思いますが、8年前の今日、京都議定書が発効しました。そして、今年は同時に、京都議定書の第1約束期間から第2約束期間への移行期の年でもあります。京都議定書が持った意義は、単に先進国に排出量削減目標を課したというだけ…

バンコク会議が終わったようだ

今年2回目の国連気候変動会議として開催されていたバンコク会合が先ほど終了したようだ。今回は、8月30日〜9月5日までの1週間という短い会合だった。 具体的には、ダーバン・プラットフォーム特別作業部会(ADP)、国連気候変動枠組条約の特別作業部会(AWG …

今日のFT:Appleが労働環境改善を約束したが

一Appleファンとして、最近気になっていたのが、iPhoneなどを製造する中国の下請け工場が、労働者を過酷かつ危険な環境下で働かせているとの告発があったことだ。スティーブ・ジョブス氏の功績もあり、世界で最も成功した企業となりつつあるAppleの醜聞だけ…

今日のFT:アメリカEPAの発電所対策

アメリカのEPAが新規発電所に関する排出基準を設定したらしい。 FT: EPA seeks strict limits on coal plants 新規の発電所に限った対策らしいのだが、面白い動向だ。アメリカでは、この前の選挙で議会構成が変わる前までは、キャップ&トレード型の排出量取…

今週の日経ビジネス:イケア

今週の日経ビジネスは、第1特集がデフレの話で、第2特集がイケアについてだった。デフレの話も面白かったのだけれど、個人的にはイケアの話の方がより面白かった。 日経ビジネス:イケアの秘密 揺るぎない究極の理念経営 意外だったのは、イケアは上場会社じ…

国じゃない「グループ」との対話の重要性

TEDをなんとなく見ていたら非常に興味深いスピーチがあった。Jonas Gahr Støre: In defense of dialogue15分程度のスピーチなので、英語が分る方は是非見て欲しい。本体のサイトの方にいけば原稿もあるし。ノルウェーの外相ヨーナス・ガール・ストーレ氏によ…

今日のFT:エルピーダ・メモリ

FTの名物コラムであるLEXがエルピーダについて取り上げていた。 Elpida: Japan’s memory loss DRAM業界全体の設備過剰気味の傾向に改めて警鐘を鳴らすとともに、エルピーダそのものの今後については、業界2位と3位の韓国Hynixと米国Micronで分割するのがよい…

高い化石燃料価格が世界経済を圧迫する?

石油を始めとする化石燃料価格が高い、というのは、もはやニュースではなくなっているが、仮にこのままの傾向が続けば、世界全体の景気動向に影響がでるかもしれないと、IEAの専門家が警告したとのこと。 FT.com - Soaring oil prices risk recession 記事は…

堀正岳 中牟田洋子 高谷宏記 『モレスキン:人生を入れる61の使い方』 ダイヤモンド社 2011年

モレスキン 人生を入れる61の使い方作者: 堀正岳,中牟田洋子,高谷宏記出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2011/09/09メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 490回この商品を含むブログ (30件) を見る日々の生活や仕事、あるいは読書の中…

伊坂幸太郎 『モダンタイムス』 講談社文庫 2011年

モダンタイムス(上) (講談社文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/14メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 75回この商品を含むブログ (108件) を見るモダンタイムス(下) (講談社文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: …

柔軟性メカニズムをめぐる国連交渉について

再度、勉強し始める必要が 震災後、仕事の中でエネルギー政策関連に割く時間が多くなったので、気候変動の国連交渉について割いている時間が相対的に少なくなってしまった。自分がこれまで担当としてやってきた柔軟性メカニズムをめぐる国連交渉のフォローも…

涼しくなったと思ったらまた蒸し暑くなった

村上春樹氏のカタルーニャ国際賞スピーチ:原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を

スペインのカタルーニャ国際賞授賞式で、受賞に際して村上春樹氏が行ったスピーチがちょっとしたニュースになっている。今回の震災および東京電力福島第一原子力発電所事故について言及し、我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕…

IPCCの再生可能エネルギーに関する特別報告書の図表

5月9日に、IPCCが再生可能エネルギーに関する特別報告書の「政策決定者向けの要約」を公表した。5年程度の間隔で、その時々の気候変動に関する科学の集大成として出される「評価報告書」を「本編」とすれば、この特別報告書はいわば「番外編」とも言える。過…

CO2排出量や温室効果ガス排出量の統計

温室効果ガス(CO2)排出量の統計について意外と解説が少ないので、ちょっと書いてみる気になった。まず、どの統計も、CO2という1種類のガスのみの話をしているのか、それとも温室効果ガス全種類(通常はCO2も含めて6種類)の話をしているのか、少し注意をす…

来週からボン会議

来週月曜日から2週間、今年2回目の国連気候変動会議が、ドイツ・ボンで始まる。前回は4月にタイ・バンコクで開催されたが、その際は、昨年末のCOP16・COPMOP6(メキシコ・カンクン)での建設的な雰囲気はどこへやら。かなり険悪な対立ムードのまま会議は終わ…

【転載】 地震・原発災害での太陽光発電の活用のすすめ

有益な情報を頂いたので、以下全文引用です。発信人の太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)さんは、普段から太陽光発電の普及に尽力されているNGOです。東日本大震災は一挙に「日本沈没」と表現される状況を示しています。 一刻もの人命救助と安心な生活の確…

菅首相の施政方針演説の中での気候変動(温暖化)対策

今日から国会が始まった。施政方針演説*1で、菅さん、気候変動について何かいうかなーという淡い期待を抱きつつも、仕事中にチェックすることが出来なかったので、ネットで探したら、 時事ドットコムに全文が載っていた。ザーッと全体を眺めてみたけど、ごく…

“予想通り”の気候変動?

世界気象機関(WMO)が、2010年の世界の平均気温が1998年や2005年と並んで過去最高だったということを発表した。まだ暫定みたいで、最終的な発表は3月になるそうだが。 WMO: 2010 equals record for world’s warmest year 確かに昨年は世界各地で猛暑のニュ…

新しい内閣の気候変動問題についての立場は・・・?

#この前書きかけてポストするの忘れた記事です。また今更のネタだけれど、この前、内閣改造が行われ、「菅第2次改造内閣」が発足した。気候変動対策が、昨年末に開催された「地球温暖化問題に関する閣僚委員会」において大幅に後退し、今後の政策の見通しが…

環境省が「再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップ」を公開

環境省のウェブサイトに、今日、「再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップ」が公開されていた。 平成23年1月13日:再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップの公開について(お知らせ) 再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップ(平成21年度) Google …

NOAAのYouTube動画

いつも見ているClimate Progressの記事で紹介されていたもののパクリなんだけど、面白かったので紹介。アメリカのNOAA(アメリカ海洋大気圏局)が運営しているサイトで、Carbon Trackerというのがある。ここがYouTubeにチャンネルを持っていて、そこに登録さ…

印象に残った動画

年初なので、何か書こうと思って思いついたネタの1つとして、昨年、印象に残った動画の紹介でもしようかと思っていた。ところが、今日、なんとなくいつものようにRSSをチェックしていたら、blogs.com の記事で、既にそういうネタを取り上げた記事が紹介され…

年初

今更ですが、明けましておめでとうございます。昨年書いた抱負は見事に達成されず、1週間に1回どころか1ヶ月に1回もこのブログを更新することができなかった。「今年は頑張ります」と言ったところで全然説得力がないので、もうそういうことは言わずに、今年…

アメリカの中間選挙を経て

アメリカの中間選挙は予想通り、共和党が議席を伸ばし、民主党が負けた。一般論としては、これで、ますますアメリカにおいて気候・エネルギー法案が通る望みは小さくなり、それによって、国際交渉はますまず厳しくなると言われている。そんな最中でも唯一の…

iPad使用感

iPadの使用を開始して2週間ばかしたったので、ここいらで少し使用感をまとめてみる。これから購入を検討している人の参考にちょっとでもなれば幸い。最初に全体的な評価を書いておくと、元々、私はiPadを「通勤の最中に様々な文書、特に『印刷するのはもった…

国連中心か、貿易交渉型か(続)

baya さんに頂いたかコメントを受けて、もう少し考えてみた。かなり間が空いてしまったけど。「2国間/地域間の積み上げ」方式のどういう部分がだめなのか。前にも書いたように、それが全部駄目だとは思わない。特に、今の様に、交渉がやたらと複雑化していて…

国連中心か、貿易交渉型か

昔からある論点なのだけど、コペンハーゲン会議以降の文脈で以前にも増して重要となっている論点として、国際的な気候変動政策は、国連中心でグローバルな協定の下で進めるべきか、それとも貿易交渉のようにボトムアップで、2国間もしくは地域間の協定を積み…