ワーキングプア

やらなければいけない仕事からの現実逃避をしながらNHKの『ワーキングプア』を読んだ。

ワーキングプア―日本を蝕む病

ワーキングプア―日本を蝕む病

NHKの放送でも1回見た記憶があるが、なお「本当か」と言いたくなるような話がたくさん出てくる。別に疑っているのではなく、それくらいショッキングだったということだ。この本の中心的なメッセージにある通り、一生懸命努力する個人が生活苦にあえぐような現状というのは、個人の方にではなく、社会や制度の方に問題があると言わねばならない。

日本はこれから温暖化問題を解決するような社会へと構造的に変わっていかねば成らないが、そのような社会変革は、そのようなワーキングプアの問題を同時に解決へと導いていくようなものでなくてはならない。特に、化石燃料使用に値段を付けたときの逆進性や、交通システムの効率化、エネルギーの分散型化といった論点にあたっては、十分に注意をしなければいけないだろうと思った。