東京工業品取引所と東京証券取引所が排出量取引制度についての共同研究

昨日の朝日新聞のニュースより

最近、徐々に日本国内でも排出量取引制度に関する関心が高まってきているように思う。これまでは、「排出権」という言葉が新聞の紙面に出る時は、大概はCDMのことだったのだが、最近ではそうでもない。

東京工業品取引所(TOCOM)では、以前から排出量取引制度の研究は、市場構造研究所というところで行われており、西條先生を中心とするチームによる制度提案までこぎ着けている。上流型+オークションという、同じ排出量取引制度でも、EUがやっているようなものとはかなり違った制度の提案になっている。

そういう背景があるので、TOCOM自体が排出量取引制度に関心を持つのはあまり驚きはないのだけれど、東証との共同研究というのにちょっとおやっと思った。イメージとして排出量取引制度に関心を持っていても不思議はないのだけれど、不思議とこれまで、東証自体が関心を持つという話は聞いたことがなかった。

記事では、月内にも共同研究が発足するみたいなことが書いてあるので、そのうちどっちかのサイトにプロジェクトの紹介とかが載るのだろうか。