iPhoneでメモ書き

やらなきゃいけない原稿がうまく進まないので、現実逃避にまたiPhoneについて適当に書いてみる。

iPhoneを使うようになってしばらくたつが、やってみたかったことの一つに、通勤途中でのメモ書きがある。私は、毎日片道1時間半の電車通勤なのだけれど、その間はいつも大抵本を読んでいるか、あるいは、ぼーっと考え事をしているかのどちらかなのだけれど、この時思いついた事を電子的なメモに落とせたらなーと常々思っていた。

これまではとりあえず、紙の普通のメモを使っていた。でも、結局最終的には電子的に使う事が多いし、何かとかさばるのがやや難点だった。
それをiPhoneでできないものかと色々試してみたのだけれど、今の所、iNoteというソフトに落ち着いている。このソフトが良いのはなんといっても、日本語キーパッドが横になり、かつ速いことだ

通常のiPhoneのソフトでは、日本語のキーパッドは横表示にはできない。縦表示でもいけることはいけるのだが、比較的長めの文章を速めにタイプするには、やっぱり横にして、両親指でタイプする方が楽だ。

そして、なぜか知らないが、日本語入力ソフトの反応が、このソフトでは格段に速くなる。これにはややビックリだ。iTunesストアのレビューを最初に読んだ時には半信半疑だったのだが実際に使ってみるとホントに快適だ。iPhoneが持つ大きな欠点の一つだっただけにこれは点数が高い。
書いた文章は、メールで送ることができるので、下書きをこちらで書いておいて、自宅のパソコンで仕上げることもできる。

このソフトの他にも、いくつかメモ書き用のソフトはいくつかある。

単にメモをとって送るだけなら、購入しなくても最初から入っているその名も「メモ」で本来は十分。でも、こちらはそもそも起動にやたらと時間がかかる上、日本語入力が遅い。また、メモの整理もできない。

この他、私が試してみたソフトとしては、Evernoteがある。Evernoteの特徴は、なんといってもメモをサーバー上に保存することで、メモの同期ができること。同名のソフトを自分のパソコンに入れておけば、ネットにつながる環境にさえあれば、いつでもどこでもそのメモの編集ができる。自分のパソコンじゃなくても、ネットからのアクセスでもいじれる。初期のバージョンでは、iPhone上においては一度作ったメモの編集ができないなどの制限があったけれど、バージョンアップしてからはそれもできるようになった。

また、メモにをタグ付けで管理できるため、このブログでやっているように、タグを自由につけてメモを分類できる。iNoteも、メモをカテゴリに分けて分類・保存できるが、数が多くなってくると、多分タグ付けの方が管理はしやすい可能性が高いと思う。テキストのメモだけじゃなくて、写真とかも保存できるのも大きな特徴だ。

だから、モバイルとしての機能を考えると、いちいちメールで送らなくてはいけないiNoteよりもEvernoteの方が良いのだけれど、メモをとるという基本動作において、横書きとスピードの速さを達成しているiNoteが、今のところは自分の中では一番良い。

ちなみに、私は自分のMacBook上では、SOHO Notesというソフトを使っている。有料のソフトで、値段的には決して安くないのだけれど、けっこう気に入っている。仕事のミーティングの議事録・メモや審議会の傍聴、シンポジウムや講演会のノートなどは全部このソフトの中でタグを付けて管理しているし、何かで見つけたおしそうなレストランの情報とかもこの中に放り込んでいる。PDFやウェブサイトもメモとして管理できるし、意外とありがたいのが、色々なソフトやらウェブサービスやらのIDやパスワードをメモって、別のパスワードで守りつつ管理しておくこともできること。さらに、バックアップをMobileMeのiDiskサーバ上に保存しておくこともできる。だから、理想的にはこのソフトのメモとiPhone上のメモが同期できるのが一番いいのだけれど、今のところは、そこまでやってくれるソフトは出てきていない。

同じことを考えている人は沢山いるみたいで、SOHO Notesの開発をしているChronosのウェブサイトでは、ユーザーから寄せられたこの質問に対して下のように答えている

At the time of this writing SOHO Notes does not synchronize notes with the iPhone/iPod Touch nor is there a SOHO Notes application for the iPhone/iPod Touch. We are exploring opportunities at this time but we feel we are not in a position to announce or promise any future developments on this front.

つまり、現時点では「検討中」ということ。ぜひやってもらいたいもんだ。