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気候ネットワーク/編『よくわかる地球温暖化問題』(新版) 中央法規 2009年

温暖化 読書 お知らせ

よくわかる地球温暖化問題

よくわかる地球温暖化問題

本書は、決して読み物として読んで面白い本ではない。しかし、温暖化問題に関する情報が包括的に整理されており、用語集も充実している気候ネットワークという組織の性格を反映して、特に政策分野に関する情報は非常に充実している。類書は少なく、貴重な本である。いつも傍らにおいて、適宜参照したい本だ。これから温暖化問題、特に政策について考えてみたいと思っている人には、是非オススメしたい

本書の初版を買った時、私はまだ京都在住の大学生だった。さっき、初版の発行年を調べたら2000年とあったから、大学3回生*1の時だ。随分昔のことのように思える。その初版以来、2度目の改訂になる。

過去の2版には、それぞれお世話になった。私個人の経験として、過去の2冊から一番勉強になったのは、参考とすべき様々な資料とその扱い方である。本書には様々な図表が載っているが、それらをどこの情報を参考に作成しているのかを見て、自分でもう一度調べてみることによって、色々なことを勉強させて貰った。

地球温暖化問題についてはいろいろな本が出ているが、「これは是非」といってオススメできる本は実は少ない。その理由は、それぞれに良い内容のものもあるのだが、最初の1冊とするにはちょっと内容が専門的であったり、特定の分野に偏っていたりすることが多いからだ。本書も決して易しい本ではない。しかし、その包括的な内容から外せない本であり、一読して全てを理解するというよりも、適宜参照しながら理解を深めていくという使い方が適している本である。

ちなみに、Amazonの著者欄の表示で、「気候ネットワーク」に加えて「気候行動ネットワーク」と出てくるのは間違えだと思うのだが、単純な間違えというにしてはちょっと意味深な間違えである。なぜなら、「気候行動ネットワーク」とは、気候変動に関して活動をするNGOの国際的なネットワークであるClimate Action Network (CAN)の名前の日本語訳であり、気候ネットワークもそのネットワークの一員である。ただ、本書がCANの名の下に出されるということは多分無い。なぜこんな間違えが表示されているのだろうか・・・。

*1:余談だが、私の大学近辺では○回生と言ったが、これはどうやら結構ローカルな表現らしい。少なくとも関東の友人には変な顔をされた