「HOME〜空から見た地球〜」

情けないことに、海外の同僚に教えてもらうまで知らなかったのだが、今年の世界環境デー(2009年6月5日)を記念して、「HOME〜空から見た地球〜」というドキュメンタリー映画が世界各地で公開されたそうだ。

監督は、ヤン・アルテュス=ベルトランという人で、プロデューサーには、ドゥニ・カロと、そしてあのリュック・ベッソンが名を連ねている。

ヤン・アルテュス=ベルトランは、航空写真家として有名な人で、この「HOME」にも関連がある作品としては下記がある。

366日空の旅―かけがえのない地球

366日空の旅―かけがえのない地球

「HOME〜空から見た地球〜」は、その名の通り、空から見た地球の各地の風景をひたすら流す、という内容になっている。ただし、ただ闇雲に映像が流れるというわけではなく、詩的なナレーションが、地球の壮大な歴史の旅をガイドしながら、それを垣間見ることができる映像が流れるという仕組みになっている。

とにかく、映像が美しい。

こんな場所、地球にあったんだという映像が、自然だけでなく人工的なものも含めて、ゆったりとした流れの中でとらえられている。

今ある地球の環境というのものが、壮大な時の流れの中で、いかに奇跡的な事柄の積み重ねによって生まれてきたのかということを理屈ではなく感覚的に理解できるような映像であると同時に、あまりに雄大な流れの中に生きる人類の小ささに畏怖の念を覚えさせる映像でもある。

なかなか秀逸なドキュメンタリーである。

1時間半はやや長いが、時間がある時にリラックして見るのにはいい映像だ。こういう映像こそ、ハイビジョンか、もしくは映画館で見たいなあと思わされた。

日本では、WOWOWが独占的に6月13日に放映をしたようだWOWOWの日本語サイトでは、このHOMEプロジェクトに関する解説も日本語で読める。また、日本での放映では、道端ジェシカという人がナレーションの吹替えをしている。

ナレーションが日本語でなくても構わないという人であれば、YouTubeHome Project のチャンネル(本エントリー冒頭のリンクにあるHome Projectのサイトからもたどれる)から無料で動画を見ることができる。

それから、どうやらDVDとしても販売されているらしいので、ハイビジョンとかで見れる人はむしろこちらの方がいいかも。

HOME 空から見た地球 [DVD]

HOME 空から見た地球 [DVD]