アメリカの中間選挙を経て

アメリカの中間選挙は予想通り、共和党が議席を伸ばし、民主党が負けた。

一般論としては、これで、ますますアメリカにおいて気候・エネルギー法案が通る望みは小さくなり、それによって、国際交渉はますまず厳しくなると言われている。

そんな最中でも唯一のグッドニュースと言って良いのは、カリフォルニア州の気候法案であるAB32を事実上停止させる効力を持つはずだったProposition 23が棄却されたこと。これが通っていたら、せっかく州レベルで始まった前向きな取組みでさえも途絶えるところだった。そういう意味では、九死に一生を得たという感じだ。

こうしたアメリカの状況は、国際交渉および日本の国内政治にも大きな影を落とす事になるだろう。

しかし、ここで悲観的な見通しを「現実的」と言って繰り返し強調してしまうと、本当に現実はそのようになってしまうか、あるいはそれよりも更に悪い方向へ行きかねない。

雰囲気や気持ちだけでどうにかなるような状況ではないが、こうした世界全体の嫌な空気に飲まれないようにしなければならない。

最近ブログを書いておらず、なかなか中身の濃い内容を書く余裕も気分も今はないのだが、今の状況を見るにつけ、なんとなく、そんなことを書いておきたくなった。