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政府審議会のペースが遅い

先週19日と今週24日に、それぞれ、温暖化とエネルギーに関する審議会が開催されまいた。

前者は、正式には、

というやつで、環境省経済産業省の合同審議会です。前回のポストでは、NGOからの国連気候変動ボン会議の報告を紹介しましたが、こちらには、政府による温暖化国際交渉の現状という資料もあります。

いつも思うのですが、政府が作る資料って、審議会の配付資料の中にかなり重要なものがあったりするので、当該政策分野の調べものをするときには、こういう場所も見てないとダメだったりするんですよね。

後者のエネルギーの方は、正式には、

という名前になります。エネルギーの方は、Ustream中継もされたので、こちらのアーカイブもみることができます。

両方を傍聴して感じたのは2つ。

1つは、議論のペースが遅いな〜ということ。両方とも、ここのところ、月1回程度のペースでしか開催されておりません。温暖化の方で言えば、COP19までに2020年の目標の見直し結果を提示するというのが総理指示ですが、現状の議論のペースではとてもそのままいくとはとても思えません。エネルギーの方も、年末にエネルギー基本計画をまとめるという予定のはずですが、このペースだとできるのかな、という感じです。

お役所としては、参院選の結果が出るまで待ってから、という方針だったのかもしれません。この後、ペースアップした議論が行われるのでしょうか。

もう1つは、議論の中身について。特に温暖化の方です。

今回の会議でも、「2020年目標は数値としては出さなくてもよいのでは。エネルギー基本計画のエネルギーミックスの議論を待つべき」というような意見も出ていおり、正直、「おいおい、それじゃあ、交渉官はかわいそうだ」と思いました。

日本は震災以降、2年以上が経過する中で目標の見直しを続けてきました。2020年の目標は、京都議定書に入っている国も、そうでない国も、きちんと取り組んでいるというのが今の国際交渉での前提です。2014年1月1日には、隔年報告書(biennial report)という、2020年へ向けての「進捗」を報告する報告書も出すことになっています。その中で、日本は目標すら「まだちょっと待って」の状態なのです。

その上で、現在交渉中の2015年合意に入れるべき、2020年以降の目標(2030年?)をこれから交渉しようというのですから。

今回の議論では、2030年目標に関する議論も、論点としてすらありませんでした。これもまた、不安な兆候です。

環境NGOの人間としても不安ですが、一人の日本人としても、またもや国連交渉で日本は積極的な役割を果たせない可能性が高いなという予感がしています。