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アメリカ・インドの共同声明

なんだか相当久しぶりな記事になってしましました。

昨年末に、歴史的なパリ協定が採択されて、国際的な気候変動対策はかなり大きなうねりがあるわけですが、目下、多くの人の関心はそのパリ協定がいつ発効するのか、ということに集まっているようです。

昨日、それに関連して1つ重要な動きがありました。

アメリカとインドが共同声明を発表して、その中で、インドも早期の発効を目指すということについて、初めて明示的に声明に盛り込まれたのです。

気候変動だけでなく、他の分野も含んでいるので、かなり長い共同声明ですが、該当部分は下記になります。

India and the United States recognize the urgency of climate change and share the goal of enabling entry into force of the Paris Agreement as early as possible. The United States reaffirms its commitment to join the Agreement as soon as possible this year. India similarly has begun its processes to work toward this shared objective.

文書の書き振りから読み取れるのは、

  • 両者とも早期発効を可能にするという目標を共有する」とやや歯切れは悪い形ではありますが、「できるかぎり早期」について合意していること
  • アメリカは、「今年」に批准するということを再度強調していること
  • インドも、「同様の手続きを始めた」とあるが、「いつ」までにかは明確にしていない

というポイントがあります。

アメリカや中国については、すでに同様の発言が見られるので、アメリカの方は真新しくありませんが、インドについては、公式な発言としてはほぼ初であると考えられます。時期を明示していないので、どうとでも読み取れるというところはありますが、それにしても、こうした共同声明で早期発効の意志が示された意義は大きいでしょう。

世界の上位5大排出国の中で、あとよく分からないのはロシアですが、ロシアについても、事務レベルではすでに批准するよという発言もあるようです。

日本は、来年の通常国会までにという発言が先頃ありましたが、果たしてどうなるか。

また、これは批准の話ではないですが、個人的に気になったのは、以下の部分でした。

The leaders reiterated their commitment to pursue low greenhouse gas emission development strategies in the pre-2020 period and to develop long-term low greenhouse gas emission development strategies.

パリ協定では、各国が長期での低GHG排出発展戦略を作ることになっているのですが、2020年までに、それを作るということについて、ここでも再び強調がされました。先日のG7(つまり主要先進国)に続き、インドについても、この意志が確認されたことになります。

先進国の中ではすでに長期計画を持っている国はあるのですが、インドのような国でも、何かを出すという方針を出した意味はそれなりにあるでしょう。