ナイロビへ向けて

今日は黄熱病の予防接種の予約をした。

今年のCOP12・COP/MOP2はケニアのナイロビで開催されるので、その準備のためだ。ナイロビへ入るための必須ではないらしいのだが、アフリカで仕事をしていた上司に、「黄熱病くらいはやっておいた方がいいよ」と勧められたのでやっておくことにした。再来週くらいに受けることになる。

あとは、ビザも必要なのだけれど、これはもう少し後の方でいいと思っている。

COPになると大勢の人が集まるので、ナイロビのホテルはすでに満杯状態で、かなり大変なことになっているらしい。幸い、うちの団体は現地のオフィサーの人が手配してくれているので、問題はなさそうなのだけれど。それでも、治安だとか、変な噂ばかりが先行していて、参加予定者の間に徒に不安をかき立てている。

今回の会議では、昨年のモントリオール、そして今年のボンで開催された長期的「対話」と呼ばれるプロセスと、議定書3条9項に関するAd-hoc Working Group (AWG)というプロセスに加えて、議定書9条という議題項目が、プロセスになるのかどうかが1つの鍵となってくる。これは、端的に言えば、議定書3条9項は、先進国の削減目標の見直しにしかその規定上なりえないのに対し、議定書9条は全体の見直しを含むため、途上国のコミットメントまで議論が踏み込む可能性があるからだ。

9月1日が、この9条に関する各国の意見提出期限日であり、先週、それらをまとめた国連文書がウェブサイトに掲載された。

ざっと見たところ、各国とも、これまでの交渉で述べてきたことからそれほど真新しいところはないが、案の定、先進国と途上国の意見には相違が見られる。ボンに引き続き、厳しい交渉がここでも予想される。

他にも細かい争点は色々あるし、決してそれらが重要でないわけではないけれど、やっぱりこの「2013年以降」問題が一番大きな課題になるのは間違いない。