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G8と主要経済国首脳会議(MEM)の結果について(1):

温暖化 国際交渉

もう2週間前になる(!)が、7月7日〜9日に、北海道洞爺湖において主要先進国8ヶ国による会合、G8が開催された。その結果について、今回から2〜3回に分けてコメントしてみたい。

朝日新聞の世論調査

まず、先日、読んでいて気になったのが朝日新聞による世論調査だ(詳しくは、2008年7月15日朝刊の記事を参照されたい)。



(出所)朝日新聞 2008年7月15日(火) 朝刊

この世論調査を読んでいて、私は2つの点で「おっ」と思った。

1つは、意外と、一般の人が温暖化の話しあいを評価していなかったことである。サミット直後の大手の新聞の報道は、どちらかというと「大きな前進とはいえないが、難しい状況の中、なんとか前進は示した」というような論調だったように思う。そうしたメディアの報道からして、もうちょっと世間的にはサミットの温暖化に関する成果の話しあいに関する評価は高いと思っていた。

私の所属するところも含め、NGOは基本的に今回のサミットの成果に対して厳しい評価を出していたが、世間一般はもうちょっと前向きな評価だったという印象を持っていたので、少し意外な感じがした。サミットの時には、テレビは見ることができなかったので分からないのだが、テレビの影響だろうか。

もう1つは、3番目の新興国の主張に関する答えである。「納得できない」と答えた人が、実に半分に上った。こちらについては、さほど大きな驚きではないのだがが、少し残念さを感じた。少なくとも私は、新興国からのこうした主張は当然だと思っているし、これに「納得できない」と答えてしまうという風潮は、今後の国際交渉の進展に必ずしもプラスとはならないと思う。

特に前の点と合わせて考えると、多くの人が「評価できない」と考えている理由が、新興国の主張に納得できないものがあったからという可能性もある。

1つ改めて思ったのは、今回のサミットの結果はただ単に去年(ハイリゲンダム合意)との比較でどの程度進展があったかというだけでなく、「バリからコペンハーゲンまで」の道のりの中で考えることが重要だと思った。次回は、まずハイリゲンダム合意との比較の後に、「バリからコペンハーゲンまで」の中での今回の位置づけをコメントしてみたい。