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iPhoneの使用感

Web・IT・Mac

先週の日曜日、川崎の某所を歩いていたら、家電量販店のiPhoneのコーナーで「売り切れました」の張り紙がとれているのを見かけた。その前の週に見たときにはそういう張り紙があって、「まだ当分かかるな。これは」と思っていたので、ちょっと意外に思い、「張り紙がとれたということは、あるっていることですか?」と店員さんに聞いたら、なんとあるとのことだったので、早速買った。

で、手に入れたのはiPhone 3Gのホワイト16G。

その後、約1週間使ってみて、色々思ったので、すでにネット上では意見が出尽くした感があるけれども、一応、自分の記録のためも含めて書いておく。

まず結論から言うと、iPhoneを他人に勧めることができるか?」と聞かれたら、Mac使いで、かつある程度の不便も踏まえて、あえて暖かく見守る覚悟があれば、買って使って楽しめる携帯です」と答えると思う。逆に言うと、そうでないとオススメはしにくい。高いし。

もちろん、今までの日本の携帯にどれくらい依存していたかにもよる。良く言われるように、おサイフケータイはないし、携帯用コンテンツは読めない。携帯用サイトで重宝していたものがあれば、それら全てがほとんど使えなくなるので、ちょい覚悟が必要だ。私個人で言えば、漫画が読めないのはちょっと残念。「うしおととら」を途中まで読んでたのに。

「今、ドコモの携帯をバリバリに使っています。十分便利です」という人には、正直、オススメできない。そういう人は、逆に不満噴出で嫌になると思う。

iPhoneが良い点

・画面がきれい。やっぱり、画面がデカイというのはそれだけで違う。

・ほぼ同じことだけど、ウェブサイトの見やすさは高い。通常のウェブサイトを”ちゃんと”読むことができるというのは、たとえば、メールの中で紹介されている記事とかを読みたい時には便利。ウェブサイトに、PDFが資料として載っている場合でも、ちゃんと読める。これは、我々みたいな人間にはけっこう大きい。

・同じことがメールの添付書類にも言える。ワードやPDFは、修正したりこそできないが、きちんと拡大して「読める」。

Wi-Fiでなくて、3Gでつないでいるときも、思ったほど通信速度が遅くない。たしかにWi-Fiより遅いですが、ほとんど気にならない。なので、メールのチェックとかは、すごく便利。

MobileMeでのシンクはかなり良い。MobileMe(旧.Mac)というサービスに入っていることが前提だが、これは便利だ。Macで使っているアドレスブック、iCalなどがシンクロできるので、アドレスやスケジュールの管理がかなりやりやすい。MobileMeでのシンクは、パソコンがネットにつながっているときに自動的にやるように設定できるので、意識せずとも、普通に使っている間にシンクしておいてくれる感じ。

・Appは結構使えるし、これからも増えていくようだ。たとえば、私が今使っているのは、"To Do" というタスク管理ツールで、普段Mac上で使っているRemember the Milkというタスク管理ウェブサービスともシンクできるので、重宝している*1。あとは、お約束の電車の乗換ガイド(「駅探エクスプレス」)などももちろんある。RSSリーダーとかもあるし(良いやつは有料)、FacebookなどのSNSサイトを見るためのAppも用意されている。

・音楽の使い勝手は圧倒的。iTunes/iPodが基礎になっているので当たり前といえば当たり前だけど、日本の携帯のように変に形式が固定されていて使いにくかったりしない。iTunesに入ればなんでも聞ける。また、ちょっとした規則とやり方さえ知っていれば、自分の持っている曲から自由に着うたがつくれてしまう。

iPhoneの悪い点

・旧携帯からの移行が面倒くさかった。私はこれまで古いVodafone時代の携帯を使っていたのだけど、アドレスの移行サービスが使えなかった。用意されているソフトウェアも、Windows用しかないという理解しがたい状況。なので、電話帳をメモリカードにバックアップして、それをMacのアドレスブックに取り込んで、それを上記のMobileMeで移し替えるという作業をしたのだけど・・・・なんと、文字化けして使い物にならなかった。ユニコードなのは分かるんだが、なんか名前とかが途中で切れてしまう。なので、ほとんどの番号とアドレスをコピーアンドペースもしくは手入力しなければならなかった。

日本語入力が使い物にならない。機嫌が良いときは比較的まともに動くのだが、大半の時は、とにかく「遅い」の一言に尽きる。一文字打ってから、次の文字を打つまでに遅い時では本当に1〜2秒かかる。最初は、タッチパネルのせいかと思ったのだけど、英語のキーボードで打っている時はさくさく動くので違うと気がついた。どうやら、日本語予測変換に時間がかかっているらしく、かなりイライラする。しかも、連文節変換ができない。つまり、「今日は暑い」は、「きょうは」で一回変換して、「あつい」で変換しないと、正しく変換できない。タッチパネルの操作自体は、個人差もあると思うけど、しばらくやっていればコツがつかめて慣れるので、それ自体は別に良い。今までの携帯と同じく、親指で打つ形式の配列にも変えられるし。

Safariが時々落ちる。JavaScriptを多用しているサイトとあまり相性がよくないのか、突然、ホーム画面に戻ってしまう。

・電波状況の変化(アンテナの数の変化)に弱い。電車に乗っている間に作業をしたりしていると、よく電波の状況が変わるが、特に急に圏外になったりしたときとかは、それまで使用していたアプリとかが落ちて、ホーム画面に戻ってしまうことがたまにある。

・メールの検索ができない。私は、Gmailで職場のメールを吸い出して(IMAP形式で)iPhone上で見ているのだけど(iPhone本体にメールをためすぎないようにするため)、それらメールの検索はできない。ただ、どっちにしろ、ちゃんとメールを見て作業をする時はMacに向かうので、実はそれほど不便でもないのだけど。どうしてもという時は、普通にウェブサイトにつないでやればいいし。IMAP形式だけじゃなくて、POPアカウントも使えるので、自分の普段のアカウントでも普通にメールを受信できる。ただ、私はまだ試していないのでわからないけど、ひょっとしたらサーバにメール残せないのかもしれない。

・コピー&ペーストができない。送られてきたメールの何かの名前をコピーして、検索する、とかいうことができないし、メールを書いている時に、文章の順番を入れ替えたりするのができない。これは、ずっと言われているのに未だに改善されていない大きな欠陥。

・電池の消耗は早い。もちろん、どれくらい使っているのかにもよるけれど、電話、メールのチェックや音楽等使っているだけでも、一日で電池がなくなる。私のようなヘビーでないユーザーでも、「一日一度の充電」がほぼ確実に必要な状況だ。

・変更前の携帯がSoftbankであっても、携帯アドレスが強制的に変わる(MMSは使えなくなる)。しかも、変わったメールがPCメール扱いになるらしい。つまり、「携帯メールアドレス変更しました」というメールを友達に送っても、その友達がPCメールの受信を拒否していると、そもそもその変更お知らせメールが届かない。これは、docomoauの友人が多いとイタイ。

改善が期待できる携帯であること

こうして挙げると、なぜかあきらかに悪い点が多いのだけれど(笑)、不思議と満足している。

まあ、もともと、私はこれまでの日本の携帯で高機能と呼ばれていた部分(電子マネーワンセグ、様々な携帯コンテンツ)にあまり関心がなく、移動時にきちんとメールのチェックができたり、送られてきた文章を読めたり、スケジュールやタスクの管理ができることの方が重要だった。これまでの日本の携帯でも、今挙げたようなことはできないことはないが、見やすさとか、通常のウェブサイトにアクセス可能であるフルブラウザであることなどが、やっぱりかなり重要なので、iPhoneの方が良い。

あとは、デザインや、遊び心、そして普段使っているMacとの親和性が重要。

それと、iPhoneの場合、1つだけ注意が必要だ。小飼 弾氏も指摘しているようにiPhoneのポイントは、ほとんどの機能がソフト的に修正が可能なので、今後、筐体を買い替えなくても、アップデートができるかもしれないという希望があること。たとえば、日本語入力の機能は、あきらかにソフト的な問題なので、開発者がマジメなら徐々に改善されるはず(確実に、とはいえないけど)。

新しいモデルはどうせ出るだろうし、容量が上がって値段が下がったりもして、悲しい思いをするのだろうけど。

*1:ただし、To DoでRTMを利用するためには、無料アカウントでなくてプロアカウント($25一回払い)にする必要がある。また、RTM自身も、プロアカウント用にiPhoneサイトを用意している