気象庁の『気候変動監視レポート2013』の発表

恒例の報告書

気象庁が今年度版の『気候変動監視レポート』を7月31日に発表しました。

この報告書は、ここ何年かは毎年発行されている報告書で、世界と日本の気候の状態や海洋の状態について、包括的にまとめたものです。

日本の天候・異常気象

日本の天候・異常気象については、「ポイント」として、以下のようにまとめられています。そういえば、去年の夏も暑かったなあ。


  • 北・東日本では2 年連続、西日本では3 年連続の寒冬となった。北日本日本海側の所々では記録的な積雪となり、最深積雪の歴代全国1 位4となる566 cm が酸ケ湯(青森県)で観測された。
  • 全国で暑夏となり、西日本では夏平均気温が1946 年以降最も高くなった。また、日最高気温の歴代全国1 位となる41.0℃が江川崎(高知県)で観測された。

  • 梅雨前線や台風等の影響によりたびたび大雨に見舞われ、記録的な豪雨となった所もあった。

気温の変動

気温の変動については、以下のようにまとめられています。


  • 2013 年の世界の年平均気温は、1891 年以降で2 番目に高い値に、日本の年平均気温は1898年以降で8 番目に高い値になった。
  • 世界の年平均気温は、100 年あたり0.69℃の割合で上昇している。また、日本の年平均気温は、100 年あたり1.14℃の割合で上昇している。
  • 日本の月平均気温における異常高温は増加しており、異常低温は減少している。
  • 冬日の日数は減少し、熱帯夜の日数は増加している。猛暑日の日数は増加傾向が明瞭に現れている。
世界の平均気温上昇を示したのが下記のグラフ。


真夏日猛暑日についても、増加傾向があることが分かります。


さくらの開花・かえでの紅葉

そして、引き続き、さくらの開花日は早くなり、かえでの紅葉は遅くなっているとのこと。


  • さくらの開花日は早くなっている。
  • かえでの紅葉日は遅くなっている。
どれくらい早くなったり遅くなったりしているのか気になるところでえすが、本文では、さらに詳しく、「1953 年以降、さくらの開花日は、10 年あたり0.9 日の変化率で早くなっている。また、かえでの紅(黄)葉日は、10 年あたり3.0 日の変化率で遅くなっている」と述べられています。


以上の情報の他にも、海洋酸性化であったり、オゾン層の問題であったりとか、色々な情報が載っています。