「環境・持続社会」研究センター『カーボン・マーケットとCDM』 築地書館 2009年

カーボン・マーケットとCDM―どうとらえ、どう使いこなす?作者: 「環境・持続社会」研究センター出版社/メーカー: 築地書館発売日: 2009/04/08メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る自分もちょびっと書いているので、宣伝です。結…

国連気候変動ボン会議(2009年3月29日〜4月8日)

出張から帰ってきてから、中期目標関係の仕事でバタバタしていたら、あっという間に1ヶ月たってしまった。今年は自分が言った国連会議についてはきちんと何か感想を書くのが隠れた目標だったのに、のっけからすでにそれを破ってしまった。もはや今更の感もあ…

気候ネットワーク/編『よくわかる地球温暖化問題』(新版) 中央法規 2009年

よくわかる地球温暖化問題作者: 気候ネットワーク,気候行動ネットワーク=出版社/メーカー: 中央法規出版発売日: 2009/03メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る本書は、決して読み物として読んで面白い本ではない。しか…

【ご案内】政府の「地球温暖化の中期目標に関する意見交換会」

このブログでも前にとりあげた中期目標の議論について、政府が意見交換会を開催する。 地球温暖化の中期目標に関する意見交換会について(PDF) 東京会場は今日までが申込締切だけど、他の地方でもある。中期目標検討委員会の過去の議論については、こちらを…

『ジェネラル・ルージュの凱旋』

今日から公開の映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」を見てきた。海堂尊の原作の同名小説の映画化で、「チーム・バチスタの栄光」の続編に当たる。原作の流れでは、間に『ナイチンゲールの沈黙』という別の作品が刊行されているが、映画にすることでより栄え…

映画『20世紀少年 第2章 最後の希望』

原作の熱烈なファンというわけではないのだけれど、3部作で公開されるという気合いの入れ方が気になって、第1章も映画館で見て、昨日、第2章を映画館で見てきた。1月31日公開だったので、もう3週間たっており、映画館も比較的空いていた。原作が、色々なスト…

なんか風邪っぽい

海堂尊『チーム・バチスタの栄光』/『ナイチンゲールの沈黙』/『ジェネラル・ルージュの凱旋』 宝島社文庫 2007年/2008年/2009年

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)作者: 海堂尊出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2007/11/10メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 132回この商品を含むブログ (575件) を見るチーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞…

田島弓子『ワークライフ”アンバランス”の仕事力』 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008年

ワークライフ“アンバランス”の仕事力作者: 田島弓子出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2008/11/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 9人 クリック: 51回この商品を含むブログ (34件) を見る 最近のビジネス書の傾向としては、…

中期目標検討委員会での議論

1月23日の第3回中期目標検討委員会会合 1月23日(金)に、政府の中期目標検討委員会が開かれた。この委員会は、その名前が示す通り、日本の温室効果ガス排出量削減の中期目標を議論する委員会だ。「中期」とは、この場合は2020年のことを指している。2013年…

毎日新聞科学環境部 『迫るアジア どうする日本の研究者 理系白書3』 講談社文庫 2008年

迫るアジア どうする日本の研究者 理系白書3 (講談社文庫)作者: 毎日新聞科学環境部出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/01/15メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 26回この商品を含むブログ (11件) を見る温暖化対策の議論をしているとよく出会うのが「温暖…

”最近の”寒冷化?

もう1つこれも今日、MLで流れていたので御紹介。最近の「寒冷化」しているっていう話が多いのだけれど、それに関連した記事。 気候変動・千夜一夜「地球寒冷化、はじまる???」 勉強になる。

Google Mapで見るCO2排出量

今日、たまたま、Innovestの方からお知らせを頂いたので、ちょっと御紹介。 日本の温室効果ガス排出事業者(グーグル・マップ版) けっこう前からやっておられる面白い試み。Google Mapは面白いツールなので、色々と環境活動でも使いでがあると思うのだけれ…

ポズナン会議の結果について

年の瀬 気がつけば今年ももう終わり。今年を振り返ってみると、ブログを書いた日数が、今日を入れないで30日くらいしかない。「毎日欠かさず」とは言わないまでも、もう少し高い頻度で書かないと。せっかく、奇特な方がオススメしてくれているのに・・・。今…

オバマ氏

もう既に「今更」な感があるが、やっぱり歴史的な出来事なので、一言かいておきたい。他国の大統領選挙にこれほど心動かされるのもなんか癪に障るものがあるが、演説をネットで見たら素直に感動してしまった。 敗軍の将としてのマケイン 特に、マケイン氏の…

CDMのフォトコンテスト

UNFCCC事務局主催で、CDMの関するフォトコンテストが行なわれるようだ。どうやら、CDMプロジェクトが行われている現場で、CDMが人々の生活を改善していることがわかるような写真を撮って応募する、という主旨のものらしい。受賞作品は今度のポーランド・ポズ…

今週も忙しい

排出量取引制度の「試行的実施」

昨晩、福田前総理の時に設置された「地球温暖化問題に関する懇談会」が開催され、排出量取引制度の試行的実施と日本の温室効果ガス削減に関する中期目標についてちょっとだけ議論がされたようだ。後者については、どうやら中期目標検討委員会というのが設置…

政策手法分科会とか

政府の温暖化対策については、しばらくあんまり表面上動きがなかったのだけれど、最近、審議会やらパブコメやらが少し相次いでいるので、まとめて紹介しておこうと思う。まず、このブログでも何回か触れているが、10月から排出量取引制度の施行的実施が開始…

福田総理の辞任と温暖化政策の継続性

福田総理が突然辞任した。新聞やテレビでの反応をみていると、内閣改造・臨時国会召集後の突然の投げ出しに対して憤りを感じている人が多いようだ。私は「この時期に辞めちゃうのか」という半ば驚きとある種のあきらめ感をともなった不思議な気持ちにさせら…

韓国が温室効果ガス排出量削減に関する中期目標を来年中に設定することを宣言

先週の21日から、ガーナのアクラにおいて国連気候変動会議が開催されている。正確には、第3回目のAd hoc Working Group on Long-term Cooperative Action (AWG-LCA)と、第6回目(の前半)のAd hoc Working Group on further Commitments for Annex I Parties…

iPhoneでメモ書き

やらなきゃいけない原稿がうまく進まないので、現実逃避にまたiPhoneについて適当に書いてみる。iPhoneを使うようになってしばらくたつが、やってみたかったことの一つに、通勤途中でのメモ書きがある。私は、毎日片道1時間半の電車通勤なのだけれど、その間…

山口絵理子『裸でも生きる』 講談社 2007年

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)作者: 山口絵理子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/09/22メディア: 単行本購入: 24人 クリック: 361回この商品を含むブログ (152件) を見る「うわーこの人のすげーな」というのがこの本を読んでまず…

iPhoneの使用感

先週の日曜日、川崎の某所を歩いていたら、家電量販店のiPhoneのコーナーで「売り切れました」の張り紙がとれているのを見かけた。その前の週に見たときにはそういう張り紙があって、「まだ当分かかるな。これは」と思っていたので、ちょっと意外に思い、「…

ランディ・パウシュ教授逝く

この前、遅ればせながら書いたばっかりだったのだが、ランディ・パウシュ教授がなくなったそうだ。 Randy Pauschカーネギーメロン大CS学科教授逝く(享年47)(TechCrunch Japanese)

「福田ビジョン」の政府「低炭素社会づくり行動計画」

本当は前回のサミット評価の続きを書こうと思っていたのだけれど、それは明日に回して、今回は時事ネタをとりあげようと思う。やっぱりこういうのはそれが出た早い段階で、少し考えておくのがよいだろうし。今朝の新聞各紙(朝日、読売、毎日、日経)で、先…

G8と主要経済国首脳会議(MEM)の結果について(1):

もう2週間前になる(!)が、7月7日〜9日に、北海道洞爺湖において主要先進国8ヶ国による会合、G8が開催された。その結果について、今回から2〜3回に分けてコメントしてみたい。 朝日新聞の世論調査 まず、先日、読んでいて気になったのが朝日新聞による世論…

北村慶 『「温暖化」がカネになる:環境と経済学のホントの関係』 PHP研究所 2007年

下の写真を見ていただければ分かるが、真っ黒い表紙に赤字でこのタイトルである。パッと見で目を引くのは良いのだが、最初、これは「トンデモ本」ではないかと疑ってしまった。おそらく、同じように敬遠してしまった人も多いのではないであろうか。「温暖化…

ランディ・パウシュ ジェフリー・サスロー 『最後の授業』 ランダムハウス講談社 2008年

ちょっと前に本屋で見かけて手に取って読んでみた。アメリカでかなり話題になったらしいのだけど、本屋で見かけるまで寡聞にして知らなかった。最後の授業 ぼくの命があるうちに作者: ランディパウシュ,ジェフリーザスロー,矢羽野薫出版社/メーカー: 武田ラ…

今後10年間で電力は再生可能エネルギー100%という挑戦

普段、理想論を語りがちなNGOで働く人間でさえ、「うむむ。ちょっと大胆すぎないか」って思う。 でも、そういうことを大きく言うのが、広義の「政治」世界で活躍するビジョナリーな人の役割であるとも同時に思ったりする。 つまるところ、できるかできないか…