ヴァージン・グループ会長が30億ドルを代替エネルギー投資へ

先週に引き続き週末に入ってからさらに風邪をこじらせてしまった。非常にダルイ。

21日(木)、ヴァージン・グループの会長・リチャード・ブランソン郷が、グループの5つの航空会社と鉄道会社から出る今後10年間の全てのの利益を、地球温暖化につながらない代替エネルギーの開発につぎ込むと発表した。

30億ドルというと、日本円にして約3,500億円である。今後10年間だから、単純に考えれば1年当たり350億円。

比較の参考として挙げると、日本政府の平成18年度京都議定書目標達成計画関連予算のうち、「京都議定書6%削減約束に直接の効果があるもの」として分類されているものは約4,500億円である。

一企業グループが出すお金としては大したものではないだろうか。実際のお金の使い方には、自社グループ企業を通じて使うものもあるみたいなので、純粋な社会貢献というよりは、ビジネスを通じてという部分もあるようだ(むしろ、その方が健全だという意見もありえる)。

金額もそうだが、個人的には、特定グループ企業がからの「利益を全部」という発想に一番驚かされた。普通、利益とはその企業の拡大に使われるだと思うので、そういう常識破りな決断の背後に何があるのかが気になる。

記事によると、きっかけになったのはアル・ゴアによる説得だったという。映画An Inconvenient Truth以降、とかく話題の絶えない人が、ここでもまた。

ちなみに、このブランソン氏の発表は、クリントン元米大統領がやっているClinton Global Initiativeの会議の中で発表されたそうだ。