アメリカ上院の穏健派民主党議員がキャップ&トレード部分を気候・エネルギー法案から取り除くようにと働きかけ

少し前のニュースになってしまうのだが、心配なニュースが流れていた。

アメリカの上院において、6人の穏健派民主党議員が、キャップ&トレードに関する箇所を、取り除いて、エネルギーに関する部分だけで、法案の議論をすすめるように、ホワイトハウスに働きかけているという。

その理由は、キャップ&トレードに反対だからというよりも、今年11月の中間選挙を控え、経済に少しでも影響のありそうな政策の議論はさけたいとの思惑があるようだ。

現在のところ、まだ大きな動きにはなっていないようだが、心配な動きである。

アメリカ上院に提出されている法案の中で、キャップ&トレードは、削減目標の実効性を担保する重要な役割を持っている。この部分を抜いてしまうと、アメリカの目標に対する信頼性は落ちる。

そうなれば、日本での排出量取引に関する議論も減速するかも知れない。