バンコク会議が終わったようだ
今年2回目の国連気候変動会議として開催されていたバンコク会合が先ほど終了したようだ。今回は、8月30日〜9月5日までの1週間という短い会合だった。
具体的には、ダーバン・プラットフォーム特別作業部会(ADP)、国連気候変動枠組条約の特別作業部会(AWG LCA)、京都議定書の特別作業部会(AWG KP)という3つの会議体の会合が開催された。
各NGO団体で(うちも含めて)報告やら解説やらがされている。
- WWFジャパンによる解説
- WWFジャパン・スタッフによるブログ【1】【2】
- 気候ネットワークのブログ【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】
- CASA(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議)のバンコク通信1
今回の会合は、年末のカタール・ドーハでのCOP18・COP/MOP8へ向けての前哨戦。
いくつか課題はあるが、
- ADPの作業計画は決まるのか
- 必要な削減量と各国が誓約している削減量との甚大な差(ギャップ)を埋めるための方策は出るのか
- AWG LCAもAWG KPも今年で終えることに一応なっているが、本当に終えることができるのか
特に最後のポイントについては、さっさと閉じてしまいたい先進国と、きちんと自分たちにとって大事な論点(資金等)を政治的に議論できる場を残しておきたい途上国との間では大きな意見の隔たりがあるようだ。詳しくは上記の色々な報告を参照されたい。
今回の会議成果は、ぼちぼちと国連のウェブサイトにアップされ始めた。
- ADP: 会合後に共同議長がその権限の下で独自の会議要約およびノートを準備するとのこと。ただし、これは公式な交渉文書ではない。【現時点ではまだアップされてない】
- AWG KP: 副議長による京都議定書改正を採択するための決定に関する要素の候補
- AWG LCA: 議長による非公式な要約ペーパー
今回は発表されなかった日本の目標見直しがどうなるかも、次回に向けては不安なところ。